アフォーダンスの概要
アフォーダンスとは、物体の持つ属性が物体自身をどう取り扱ったらよいかについてのメッセージを我々に与えている、という考え方です。
この概念は認知心理学者ジェームズ・J・ギブソンによって提唱され、その後デザイン分野においても広く採用されました。
過去ウェブデザイン技能検定ではアフォーダンスが回答になるような問題が出てきたりもしていましたが、是非この機会に認知心理学者のジェームズ・J・ギブソンさんが提唱されたといったことも知識にいれておきましょう。
アフォーダンスの要素
- 直感的理解:
- オブジェクトが持つ視覚的な手がかりにより、ユーザーがその使い方を直感的に理解できること。
- フィードバック:
- ユーザーのアクションに対して、システムが適切な反応を返すこと。
- 制約:
- オブジェクトの形状や配置が、ユーザーの行動を適切に導くこと。
アフォーダンスの重要性
- ユーザーの操作性向上:
- オブジェクトが直感的に理解できることで、ユーザーの操作性が向上します。
- エラーの防止:
- 適切なアフォーダンスにより、ユーザーが誤った操作を行うことを防ぎます。
- 学習の容易さ:
- 新しいユーザーでも、オブジェクトの使い方を直感的に理解できるため、学習が容易になります。
アフォーダンスの具体例
例:
- ドアノブ:
- 回す形状のドアノブは、回すことで開くというアフォーダンスを示しています。
- スクロールバー:
- ウェブページのスクロールバーは、ドラッグすることでページを上下に移動できることを示しています。
まとめ
アフォーダンスは、物体の持つ属性がユーザーに対してどのように操作すればよいかを直感的に示す概念です。
直感的理解やフィードバック、制約などの要素を通じてユーザーの操作性を向上させやエラーを防ぎ、学習を容易にします。
インターフェースやインタラクションなど様々なデザインに共通して言えることは、ユーザーが直感的に理解できる、ストレスが少ないことが共通しているように思います。
それぞれの特徴を捉えて、知識・理解を深めていただけたら嬉しいです。