令和4年のウェブデザイン技能検定でも出題された内容について、
今回はformないで使用されるformaction属性について詳しく解説します。
formaction属性とは
formaction属性は、form要素や特定のinput要素に使用でき、フォーム送信時の送信先URLを指定するために使用されます。
この属性を使うことで、同じフォームから異なる送信先へデータを送信することができます。
formaction属性が指定可能な要素
formaction属性は以下の要素に指定することができます:
- input要素(type属性がsubmit、imageの場合)
- button要素(type属性がsubmitの場合)
input要素の例
<form method="post">
<input type="text" name="username">
<input type="submit" value="Submit" formaction="/submit1">
<input type="submit" value="Submit to Another" formaction="/submit2">
</form>
この例では、二つのsubmitボタンがあり、それぞれ異なる送信先URL(/submit1
と/submit2
)が指定されています。
button要素の例
<form method="post">
<input type="text" name="username">
<button type="submit" formaction="/submit1">Submit</button>
<button type="submit" formaction="/submit2">Submit to Another</button>
</form>
こちらも同様に、二つのボタンが異なる送信先URLを持っています。
使用される事例
formaction属性は、次のような場合に使用されます:
- 異なる処理を行う複数の送信先がある場合:ユーザーが選択したボタンに応じて、異なる処理を行うために使用されます。
- 同じフォームから複数のアクションを実行する場合:たとえば、注文フォームで「確認」と「最終送信」のように異なるアクションを設定する場合です。
まとめ
formaction属性はフォームの送信先URLを動的に指定するための重要な属性です。
input要素(typeがsubmit、image)やbutton要素(typeがsubmit)に使用でき、ユーザーの選択に応じて異なる送信先にデータを送信することが可能です。
ウェブデザイン技能検定においても、この属性の使い方と用途を理解し、適切に使用することが求められます。