WEBの経験がない人や、まともに管理職を学ばずに出世をしてしまった人など、とてもディレクターと呼べないような人がディレクターという立場でプロジェクトに加わり、制作者にはパワハラのような指示をだし、クライアントには最終的に納品物のクォリティが低くなってしまったり、言った言わないの水掛け論のような騙す形になってしまっている事例も良く目にします。
「今サイトを作ってもらっている最中なんだけども、一度外部から調査をしてくれないか」「当初と言っている事が変わってい待っているので制作会社とやりとりをしてくれないか」という依頼も良く受けるようになりました。
そこで今回は改めて、ディレクターが起こしてしまっているよくあるトラブルや責任などについてを紹介したいと思います。
一番よくある無責任な行為
調査を依頼されたり、制作会社とのやり取りを依頼される中で、私が「これは無責任」と感じる一番多い例が「〇〇様には言われておりませんので対応しておりません」です。
特に、SSL化されているのにhttpsに統一リダイレクトがされていない、サーチコンソールに登録されていない、エラーページが無い、アナリティクスやタグマネージャーが設定されていないなどの時によく「〇〇様には言われておりませんので対応しておりません」という言葉が返ってきます。
最終的には「あくまで制作会社なのでアナリティクスなどの設定は基本料金に含まれていません」という結果に、最初からクライアントの方に説明があったのか等を確認をすると「確認もなく、任せてください」の一点張りだったという事も多いです。
言われていないじゃなくて確認をするのが仕事
さて、言われていないから対応しないの問題についてですが、クライアントはWEB制作のスペシャリストではありません、問題点や懸念点を前もって伝えたうえで確認をする必要があります。
問題点懸念点の掲示、提案などもせずに確認・決定をしない間にプロジェクトを進めてしまうと、後々ボリュームが上がってしまい、社内を圧迫するのか、クライアントに迷惑をかけるかのどちらかになってしまいます。
「言われていない」のではなく「確認していない」のが問題であり、ディレクターの責任です。
対応漏れがあったとしてもすっかり確認
ここまでの流れで派生してくる無責任としては、対応漏れがあった時にも「クライアントが気づいていないから、言ってこないから対応しない」といったケースもよく目にします。
工数を越えてしまっていて予算がかかってしまう内容を交渉しなきゃいけないけど、気まずくなるから確認や相談をする事さえもしなかったり、突かれるまで秘密にしておき、突かれたら同じように「言われていないから対応していない」といったような形で責任転嫁をされてしまうケースも多々あります。
制作会社自体は良くても、一人のディレクターがこういった行動をすることによって、そのプロジェクトが破綻してしまう事もあります。
「対応漏れがあったけど、クライアントが気づいていないからラッキー」と言っている人も今まで見かけたことがありますが、工数が越えてしまう場合でも追加予算の交渉をしたり、予算内で出来る対応を相談したり、しっかりとメリット・デメリットお伝えし、一緒に案件を進めていく事は最低限の責任と思います。
ちゃんと役割を果たして責任をもとう
私は全体をまとめるのがディレクターだと思っています。
言われていないとか、聞くのが気まずいとか自分都合でするのではなく、情報を引き出してあげる事やエスコートをしてあげるのもディレクターの仕事です。
クライアントから情報を頂けていない場合でも「〇〇日に本番公開する場合は〇〇日までにお写真を頂ければスケジュールに影響が出ずに対応できます」などの催促も必要になってきます。
サイト公開まで責任をもってサポートするためには、状況を共有し、不足しているなどもしっかりと伝えて、クォリティが高いものを納品するとともにクォリティが高い仕事ができるようにするのがベストだと私は考えます。