絵が好き、絵が上手いという方はもちろんデザインが上手というケースが多いと思いますが、時々「クライアントがセンス悪いから自分のデザインを理解できないんだ」と自分を出しすぎてしまったり押し付けてしまっている方もよく見かけます。
アーディスト、芸術家ならそのスタンスで問題ないと思いますが、デザイナーではその方法では、クライアントどころか、エンドユーザーの心を揺さぶるデザインはできなくなってしまうと思います。
そこで今回は万人の心を揺さぶる根拠のあるデザインを作れるように、意識するとデザイナーとしての格を上げる事に繋げられることを3個紹介したいと思います。
クオリティをあげるには色彩検定がオススメ
アパレル・コーディネーター・ネイリスト・建築家などなど様々な職種の方が持っている事が多い資格ですが、取得をした方がいいというよりは、色彩検定の勉強をするのがおすすめです。
WEB・DTPデザイナーと名乗っているのにRGBとCMYKは何が違うのかを説明できない人なども多くいらっしゃいます。
発色の仕組みを理解する事や、どういった色がどういった効果を生み出すのか、など色の仕組みについてを勉強すると、「なぜこのデザインがいいのか」などを論理的に分析できるようにもなり、自身のデザインに反映させることも容易になります。
数値も大事だけど比率を意識しよう
世の中には黄金比というものがあります。ギリシャの神殿・名刺・クレジットカード・絵画のバランス・生き物や植物の模様など、人間が美しいと思うものは限って1:1.618のバランスで出来ているようです。
名刺に関して言うと、洋紙のサイズも1:1.618のバランスで出来ているのですが、名前の位置は決まって縦位置が中央にデザインしている名刺はとても少ないと思います。
決まって縦位置が中央ではなく、少し上であったり、少し下であったりといった形でデザインされている事がおおいですが、こちらも世の中に出回っているデザインに多いからというよりは黄金比を基に作成されたデザインでざったりそれを模しているからだと考えられます。
仕組みや計算方法などがわからなくても、ただただ1:1.618というバランスだという事と、デザインを制作する際の、ガイドとして使用をするだけで簡単にデザインのクォリティをあげる事が出来ます。
黄金比のSVGファイルを用意しましたので、是非試しにつかっていただければと思います。
※SVGファイルをデザインに重ねて、線の位置に合わせて配置を変えるだけもでぐっとデザインがまとまります。
デザイン心理学を意識しよう
こちらも色彩検定の勉強や、黄金比に似ていますが、そのデザインがどのように人に影響するかなどを理解することによって、クライアントのターゲットに刺さるようなデザインにしたり、WEBではクリック率を上げるデザインを制作するなど、完全に学ばなくても意識するだけで、ただカッコイイ・綺麗・かわいいデザインを脱却し、レベルアップすることができます。
書籍なども出ているので、是非読んでみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回紹介した3点とも、完全に学んでなくても少し意識しただけで周りのデザイナーとは一線引くことができたりします。
※黄金比ではiPhoneやMacで有名なAppleのロゴなども黄金比を基に制作されているようです。
自分の強みをつくり、自分だけにしかできないデザインで、様々な効果を生み出していただけるように少しでも参考になっていただけたら嬉しいです。