CSSのresize
プロパティは要素のサイズをユーザーが変更できるようにするためのプロパティです。
このプロパティを適用するとユーザーは要素のサイズをドラッグして変更できるようになります。
しかしresize
プロパティだけでは正常に動作しない場合があり他のプロパティと組み合わせる必要がありますので詳細と、正常に動作すために必要な追加プロパティについて解説します。
こういった珍しかったり普段あまり使用しないプロパティなどが技能検定などで出題されやすいので、是非この機会に覚えていただけたらと思います。
resizeプロパティの使用方法
resize
プロパティには以下の値があります:
none
: 要素のサイズ変更を無効にします(デフォルト)。both
: 要素の高さと幅を変更できるようにします。horizontal
: 要素の幅のみを変更できるようにします。vertical
: 要素の高さのみを変更できるようにします。
例:
div {
resize: both;
}
必要な追加プロパティ
resize
プロパティを正しく動作させるためには、要素にoverflow
プロパティを指定する必要があります。overflow
プロパティは、要素の内容がはみ出したときの表示方法を指定します。
例:
div {
resize: both;
overflow: auto;
width: 200px; /* 追加のプロパティとして適用 */
height: 100px; /* 追加のプロパティとして適用 */
}
選択肢の解説
- flex:
flex
プロパティは、フレキシブルなレイアウトを作成するためのもので、要素のサイズ変更には直接関係ありません。
- float:
float
プロパティは、要素を左右にフロートさせるためのもので、resize
プロパティとは関係ありません。
- width:
width
プロパティは、要素の幅を指定しますが、resize
プロパティを正しく動作させるためには必須ではありません。
ただし、要素の初期サイズを設定するために有用です。
- overflow:
resize
プロパティを正常に動作させるためにはoverflow
プロパティを指定する必要があります。overflow
プロパティが指定されていないと、サイズ変更ハンドルが表示されません。
まとめ
resize
プロパティを使用して要素のサイズを変更可能にするためには、overflow
プロパティを設定する必要があります。
これにより、ユーザーが要素のサイズをドラッグして変更できるようになります。
また、初期の幅や高さを設定するために、width
やheight
プロパティも併せて使用すると良いでしょう。
例:
div {
resize: both;
overflow: auto;
width: 200px;
height: 100px;
}
この設定により、ユーザーはdiv
要素のサイズを自由に変更できるようになります。
使用する際にwidth
の設定することになるとは思いますが、あくまで必須ではなく、overflow
が必須ということを覚えておきましょう。