サイバー攻撃は多岐にわたる手法を駆使して行われます。
特にウェブデザイン技能検定の学科範囲では様々なサイバー攻撃について理解しておくことが重要です。
ここでは代表的なサイバー攻撃の種類とその解説を紹介します。
1. APT攻撃(Advanced Persistent Threat)
概要: 特定の相手に狙いを定め、長期間にわたって継続する高度なサイバー攻撃です。
特徴:
- 高度な技術とリソースを用いる。
- 長期間にわたり標的を監視し、情報を窃取する。
- 組織的な攻撃が多く、国家レベルの支援を受けることもあります。
例: APT攻撃は企業や政府機関などを標的にし、機密情報や知的財産を狙うことが多いです。
2. ゼロデイ攻撃(Zero-Day Attack)
概要: ソフトウェアやハードウェアの脆弱性が発見され、修正パッチが提供される前にその脆弱性を悪用する攻撃です。
特徴:
- 脆弱性の情報が公になる前に攻撃が行われる。
- 防御が難しいため、非常に危険です。
例: 新しいソフトウェアがリリースされた直後に、その脆弱性を突いて攻撃が行われることがあります。
3. 標的型攻撃(Targeted Attack)
概要: 特定の個人や組織を狙って行われる攻撃です。
特徴:
- 攻撃者はターゲットに関する詳細な情報を収集し、その情報を基に攻撃を計画します。
- フィッシングメールやマルウェアを使用することが一般的です。
例: 企業の幹部に対して行われるスピアフィッシング(標的型フィッシング)などが典型です。
4. 水飲み場型攻撃(Watering Hole Attack)
概要: ターゲットがよく訪れるウェブサイトを攻撃し、そこにマルウェアを仕込む手法です。
特徴:
- 特定のグループや組織を狙う。
- 正規のウェブサイトが悪用されるため、ユーザーは警戒しにくい。
例: 業界団体のウェブサイトを改ざんし、そのサイトにアクセスする企業の従業員を感染させる手法があります。
その他のサイバー攻撃
5. DDoS攻撃(Distributed Denial of Service)
概要: 多数のコンピュータから一斉に標的のサーバーにアクセスを集中させ、サービスを停止させる攻撃です。
特徴:
- 多数のコンピュータを使うため、攻撃元を特定しにくい。
- サービスの停止や遅延を引き起こし、経済的な損害を与える。
例: 大規模なウェブサイトやオンラインサービスがDDoS攻撃を受け、サービスが一時停止することがあります。
6. ランサムウェア攻撃(Ransomware Attack)
概要: コンピュータのファイルを暗号化し、復号のための身代金を要求する攻撃です。
特徴:
- ファイルの復号には通常、特定の暗号鍵が必要。
- 被害者が身代金を支払っても、データが返還されない場合もあります。
例: 病院や市役所などの重要な機関がランサムウェア攻撃を受け、業務が停止するケースがあります。
まとめ
サイバー攻撃は進化し続けており多様な手法で個人や組織を狙います。
ウェブデザイン技能検定を目指す方はこれらのサイバー攻撃の種類と特徴を理解し適切な対策を講じることが重要です。
常に最新の情報を把握しセキュリティ対策を強化していきましょう。