「私は凄いデザインを作ったからお給料あげて!」って交渉をしている制作の方なども良くいらっしゃいますが、たとえ凄いデザインが出来ても、予算をオーバーしてしまっていたら会社はお給料を上げる事ができません。(上げたくても)
「制作だけど電話も出るし勤務態度もすごくいいです!」という方もアルバイトなどでよくいますが、制作物がスケジュールの時間内に終わらなければ予算からでてしまうので、お給料を上げる事はできません。
上記で記載したように一生懸命頑張っていても自分でお給料が上がらない環境にもっていってしまっている制作の方も良くいらっしゃいます。
フリーランスの方などでも、仕事はもらってこれるのになぜか生活していくのがやっとで休んでる暇がないという方なども、予算をしっかり計算できていないからの可能性があります。
お給料を上げる為に、働いた分のお金を頂けるように、今回は制作者でも予算を理解する方法を紹介します。
まずは人工を知ろう。
https://t3l.org/how-to/sales-skil/
営業に向けた記事にも少し記載しましたが、給料÷出勤日数(20日)÷勤務時間(8時間)で自分の時給が計算できます。
そこに経費と利益分を足したものが人工(にんく)になります。
30万(給料)÷20(出勤日数)÷8(勤務時間)=1,875×3(給料と経費と利益)=5,625
だいたいこの5000円前後というのが平均的にWEB制作会社の制作の方の人工として計算に使用されることが多いです。
絶対に見積もりを見せてもらって内訳を理解しよう。
自分が参加するプロジェクトは絶対に見積もりを見せてもらいましょう。
自分の弱みを見つけられるかもと見せるのを嫌がる営業やディレクターは沢山いますが、「ちゃんと利益をだす仕事をしたい」「責任もって働きたい」その為に見せてもらいたいといった形で伝えるとしぶしぶ見せてくれることも、完全に見せてもらえない会社はすぐに辞めましょう、ほぼほぼ給料が上がらずに馬車馬のごとく働かされて心が病んでいくだけになってしまうと思います。
(基本普通の会社であれば見せてくれるのは当たり前、逆に把握していない方が怒られることも)
見積もりの項目の中で自分が担当するところを分解して確認します。
例)TOPページのみ、コーディングのみを担当する場合
見積もりのTOPページの項目を見ます。
デザインとコーディング込の項目だった場合、デザインをした人の工数を聞いておきましょう。
TOPページの見積もり8万で、デザイナーが4回の調節が入って8時間かかりました。
デザイナーは同等の技術者でしたので人工5000で計算すると、すでに4万円です。
自分も人工が5000なので、残り4時間の以内に自分の手から離れるまで、(クライアントOKがでるまでの)制作をすることができればしっかり利益がもらえるという事になります。
※営業が打ち合わせをしてきている時間・ディレクターが打ち合わせやまとめている時間などに関しては、ディレクション費用といった形で別の項目が入っていたり、WEB制作は人件費を除くと原価が極端に低いので、人工計算で×3をしている経費のところでだいたいが補えます。(よっぽどひどい営業やディレクターじゃない限りですが。。。)
結果:利益がでてお給料の交渉に繋げられる
これで「頑張ってるので給料上げて」という無謀な交渉から、「時間を短縮して〇〇円利益を上乗せできました。」「3か月間も赤を出さずに〇〇円プラスを続けています」など会社がお給料をあげれる状況を作り、それを明確に伝える事が出来ようになるので、お給料アップのちゃんとした交渉へとつながります。
フリーランスの方なども、お給料というわけではないですが、計算することによって無駄な赤がなくなります。
営業やディレクターだけでなく制作者の方も意識をするだけで仕事の質やスピード、どこまでやってどこまでをやらないかの判断にも役立つので、無駄な事をしなくてすむようになりますので、是非、予算や人工なども意識しながら作業をしてみてはいかがでしょうか。