取り急ぎ使用できてればいいやといった感じで使用していたGulp5ですが絶対的に理解を深めた方が効率が良くできることが多くなると思い、改めて変更点などを調べてみました。
目次
パフォーマンスの向上
Gulp 5は、タスクの実行速度と全体的なパフォーマンスが向上しています。
これにより、大規模なプロジェクトでも効率的にビルドプロセスを実行できるようになっています。
これからたくさん使っていくにつれて実感をしていくのが楽しみです。
依存関係の更新
Gulp 5では、内部で使用される依存関係が最新バージョンに更新されています。
これにより、セキュリティの強化や新しい機能の利用が可能になります。
触っているとセキュリティ関係のアラートが結構出てきたりするので、実際になにが変わっているかは理解していないのですが、変わったんだなということは実感しています。
新しいプラグインAPI
Gulp 5では、プラグインAPIが改善され、プラグインの開発がより簡単になっています。
これにより、開発者は自分のニーズに合わせたプラグインを作成しやすくなります。
個人的にはプラグインの開発などはあまりしないのですが、いいプラグインが誕生しやすい環境になったとうけとめています。
タスクの登録方法の変更
Gulp 5では、タスクの登録方法が簡素化され、コードの可読性が向上しています。
以下に例を示します。
// Gulp 4のタスク登録方法
gulp.task('taskName', function(done) {
// タスクの処理内容
done();
});
// Gulp 5のタスク登録方法
export const taskName = () => {
// タスクの処理内容
};
簡略化といっても3の時から4になった時も書き方が変わったりなど、簡略化の恩恵は慣れてこないと感じられなかったりしますよね。
並列処理とシーケンス処理の改善
Gulp 5では、タスクの並列処理とシーケンス処理が改善されています。gulp.parallel
やgulp.series
を使用して、タスクを効率的に管理できます。
// Gulp 4の例
gulp.task('default', gulp.series('clean', gulp.parallel('styles', 'scripts')));
// Gulp 5の例
export const build = gulp.series(clean, gulp.parallel(styles, scripts));
ここらへんの内容は理解しておいて損はなさそうです。
ESモジュール(mjs)サポート
Gulp 5では、ESモジュールをネイティブにサポートしています。
これにより、.mjs
ファイルを使用してモジュールをインポート・エクスポートできるようになります。
ESモジュールについては以前の記事の中でも少し紹介しているので、ぜひそちらもご覧ください!
Gulp 5の導入方法と例
以下に、Gulp 5を使って簡単なタスクを定義する例を示します。
// gulpfile.mjs
import gulp from 'gulp';
import sass from 'gulp-sass';
export const styles = () => {
return gulp.src('src/scss/*.scss')
.pipe(sass())
.pipe(gulp.dest('dist/css'));
};
export const build = gulp.series(styles);
export default build;
この例では、Sassファイルをコンパイルして、CSSファイルを生成するタスクを定義しています。
まとめ
Gulp 5は、Gulp 4と比較して多くの改良が施されています。
パフォーマンスの向上、依存関係の更新、新しいプラグインAPI、タスクの登録方法の改善、並列処理とシーケンス処理の改善、ESモジュールのサポートなど、多くの変更点があります。
これらの変更点を理解し、Gulp 5を活用することで、より効率的で使いやすいビルドプロセスを実現できるでしょう。
Gulp 5の導入を検討している方にとって、この記事が参考になれば幸いです。