ランサムウェアについての詳細【ウェブデザイン技能検定 1級学科範囲】

ウェブデザイン技能検定の過去問ではランサムウェアがどういったものかDoS攻撃とは、といったような問題も出題されたことがありますので、ランサムウェアがどういったものかということだけでも目を通していただけたら嬉しいです。

ランサムウェアとは

ランサムウェアはコンピュータやシステムに感染してデータを暗号化しユーザーがそのデータにアクセスできなくするマルウェアの一種です。
通常、ユーザーはデータを復号するために身代金の支払いを要求されます。
支払いは暗号通貨(例えばビットコイン)で行われることが多く、追跡が困難です。

ランサムウェアの特徴

  • データの暗号化: 感染後、システム上の重要なファイルが暗号化されます。
  • 身代金要求: ファイルの復号キーを提供する代わりに、攻撃者が金銭を要求します。
  • 脅迫メッセージ: デスクトップに表示されたり、ファイルを開くと脅迫メッセージが表示されたりします。
  • 感染方法: フィッシングメール、悪意のある添付ファイル、脆弱性を利用した攻撃などによって感染します。

大きなランサムウェア事件

1. WannaCry攻撃(2017年)

WannaCryは、2017年5月に発生した大規模なランサムウェア攻撃です。
この攻撃は、Windowsの脆弱性を利用して世界中に拡散しました。

  • 影響: 150カ国以上で30万台以上のコンピュータが感染。
  • 特徴: "EternalBlue"というWindowsの脆弱性を利用。
  • 被害: 病院、企業、政府機関などが影響を受け、多大な損害が発生。

似たような種類のマルウェア

1. CryptoLocker

CryptoLockerは、ランサムウェアの一種で、2013年後半に発見されました。
感染したコンピュータのファイルを暗号化し、復号するために身代金を要求します。

  • 特徴: 高度な暗号化手法を使用。
  • 感染方法: フィッシングメールや悪意のある添付ファイル。

2. Locky

Lockyは、2016年に出現したランサムウェアで、電子メールの添付ファイルを通じて拡散されました。

  • 特徴: Microsoft Wordのマクロ機能を悪用。
  • 感染方法: 電子メールの添付ファイルを開くことで感染。

3. Petya

Petyaは、ディスク全体を暗号化するランサムウェアです。
通常のランサムウェアとは異なり、ファイル単位ではなくディスク全体を暗号化します。

  • 特徴: マスターブートレコード(MBR)を改変してシステムを起動不能にする。
  • 感染方法: フィッシングメールやマルウェアが仕込まれたソフトウェアのダウンロード。

ランサムウェア対策

1. バックアップ

定期的に重要なデータをバックアップし、オフライン環境に保存することで、万が一の感染時にもデータを復旧できます。

2. セキュリティソフトの使用

最新のウイルス定義ファイルを保持したセキュリティソフトを使用することで、ランサムウェアの検出と防御が可能です。

3. システムの更新

OSやソフトウェアを常に最新の状態に保ち、脆弱性を修正することが重要です。

4. 電子メールの警戒

不審なメールや添付ファイルを開かないようにすることで、感染リスクを減らすことができます。

まとめ

ランサムウェアは、データを人質に取り、身代金を要求するマルウェアです。
WannaCryをはじめとする大規模なランサムウェア攻撃は、全世界で甚大な被害をもたらしました。
CryptoLocker、Locky、Petyaなど、ランサムウェアにはさまざまな種類が存在し、それぞれ異なる手法で攻撃を行います。

適切な対策を講じることで、ランサムウェアの脅威からシステムとデータを守ることができます。

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