xserverでpythonを利用するための手順とコツをまとめました。
この記事では、pythonのセットアップ、Minicondaの導入、SSH接続方法について簡単にですが解説します。
かなり簡単に説明していますが、やってみると思ったよりハードルは高くなかったりするので是非、チャレンジしてみてください。
目次
xserverでpythonを利用する方法
xserverでは、標準でPythonが利用可能ですが、より便利に使うために今回はMinicondaを導入することにします。
これにより、pipなどのプラグインを使ってpython環境を簡単に管理できます。
もっとフル機能をつかいたいといった方はAnacondaを使用したほうがいいようです。
Minicondaを入れてから結局Anacondaに入れなおすといったかたも多いみたいなので、今後沢山開発をされていく予定の方はAnacondaから入れてみてもいいかもしれません。
Minicondaの導入
Minicondaは、python環境の管理を簡単にするツールです。
以下の手順でエックスサーバーにMinicondaをインストールします。
xserverにSSH接続するところから始めます。
Minicondaのインストール手順
1.エックスサバーにSSH接続
まずはエックスサーバーにSSHで接続します。
SSH接続には公式マニュアルにもあるので私はTera Termというソフトを使用しています。
詳細な手順も公式マニュアルを参考にすることで簡単に設定ができると思います。
2.SSH秘密鍵の作成
公式マニュアルと唯一違う点はSSH秘密鍵の作り方です。
xserverの機能を使用して作成してもほぼほぼ問題ないかとは思いますが、より頑丈なセキュリティを確保するためには自分の環境で秘密鍵を作成します。
import os
import binascii
secret_key = binascii.hexlify(os.urandom(24)).decode()
print(secret_key)
上記pythonを実行したら秘密鍵が作成されるので、その鍵を使用して設定をします。
※私も拾い物なのですが、どこに落ちていたかまではメモが残っていませんでした。
3.Minicondaのダウンロードとインストール
SSH接続後、以下のコマンドでMinicondaをダウンロードしてインストールします。
下記コマンドを使用して、Minicondaのインストーラーを取得します。
wget https://repo.anaconda.com/miniconda/Miniconda3-latest-Linux-x86_64.sh
下記は取得したMinicondaインストーラーを実行するためのコマンドです。
bash Miniconda3-latest-Linux-x86_64.sh
- ライセンス契約の確認:
インストーラースクリプトは、ライセンス契約を表示し、同意を求めます。
とても長いのでEnterキーを押しっぱなしで大丈夫です。 - インストール先のディレクトリの指定:
デフォルトのインストール先ディレクトリが提案されますが、カスタマイズすることもできます。
これも特に問題がなければEnterで大丈夫です。 - インストールの実行:
インストール先が決まると、スクリプトはMinicondaを指定された場所にインストールします。
4.Minicondaの初期設定
インストール後、以下のコマンドでMinicondaを初期化します。
source ~/.bashrc
基本的にEnterを押すだけでインストールされた方は上記のみで大丈夫ですが、ちょっといじったりしているとパスを通す必要がある場合もあります。
パスを通さなければいけないときは下記のような形になると思います。
※環境によって調節してください。
export PATH="/home/ユーザーID/ドメイン名/miniconda3/bin:$PATH"
上記でパスが通せたら改めてsource ~/.bashrcをします。
Minicondaの準備は完了
ここまで終われば基本的なMinicondaの準備は完了です。
下記コマンドでpythonの位置を確認してファイルの最上部で読み込めばローカルと同じようにpythonが使用できるようになっているはずです。
which python
Minicondaで利用できるコマンド
Minicondaでは仮想の環境なども作成したりできるので、使用できる基本的なコマンドを掲載します。
環境の作成
conda create -n myenv python=3.12
環境のアクティベート
conda activate myenv
環境のディアクティベート
conda deactivate
環境のリスト表示
conda env list
パッケージのインストール
conda install numpy
環境の削除
conda remove -n myenv --all
その他pipなども使用できるようになっているとおもいますので、pythonのプラグインなども好きにインストールできるようになっていると思います。
まとめ
SSH接続の設定は初心者にとって難しいと感じるかもしれませんが、エックスサーバーの公式マニュアルに従えば簡単です。
初めての接続には時間がかかるかもしれませんが、慣れればスムーズに行えます。
エックスサーバーでpythonを利用するには、SSH接続を設定し、AnacondaやMinicondaなどをインストールすることが基本のようです。
これにより、pipなどのプラグインを活用して効率的に開発を進めることができます。
設定が完了したら、自分の好きなpython環境を作成して開発を楽しんでいただけたらうれしいです。
ただし、全て自己責任でおこなうことを忘れずに。