未経験者が架空の〇〇をポートフォリオに入れない方がいい理由と対策

面接や採用を担当している時に、よく架空の会社・サービスなどのデザインやサイトを作成し、実績として持って来られる方も多いので、面接をする側や採用をする側として感じる事だけでなく、コーディングとしても・デザインとしても実績に入れない方がいい理由を紹介します。

自分の『出来ない』があからさまになってしまう

自分の強みをアピールできるようにしよう。

デザイナーの場合

仮に、「架空の化粧品のチラシを作成してみました。」と提出していただいた場合によく感じる事の第一としては、この人は本当に「化粧品」業界の調査をし、マーケティングの観点からも考えてデザインを行っているのか、といった疑問が浮かんできます。

ぱっと見でもディレクション・マーケティングを行った事がない事や、調査ができない点など、意味のあるデザインを制作できないのだと評価されてしまうと思います。

※上記のような方は、せっかく色彩検定や美大を出られている方でも、芸術的な事ができるといった部分ばっかりアピールして、実際にクライアントに必要な商品やサービスを表現し、なおかつ売れるデザインなどを全然考えれていない方が多いように感じます。

フロントエンドエンジニア・コーダーの場合

お知らせ部分が今後どのように更新されていくのか、CMSなどシステムを導入して管理画面から更新するのか、手打ちで更新していくのか、不動産のサイトなどでは物件の情報が何個まで増えるのかなど、仮に作ったページでは今後の運用方法まで考えられて作られていない場合多く、「この人はシステムを考慮したコーディングができない」であったり、「今後の効率を考えていない」などの判断をちょっとコードを見られただけで判断されてしまいます。

※海外のテンプレートやGithubなどから拾ってきた技術をつなぎ合わせたりしても、表向きは良くてもあまり構造が良くなく、悪い評価を受けてしまいます、もちろんワードプレスのテンプレートを多用するのも同じことです。

※WPを使えるというのはメリットなので、メインの実績ではなく、触れるといった程度で十分と思います。

未経験でも良い印象を与えられるポートフォリオ

受け入れてもらえるポートフォリオを作るには

デザイナーもフロントエンドエンジニアも同じになりますが、「親戚の事業のLPを作成し月間のPV数を〇〇%アップさせたページがこちらです。」犬の里親探しのボランティアを行っていて、そのチラシを作成したところ月間で〇〇件引き取り先が多く見つかるようになりました」など、たとえ件数がアップしていなかったり、反響に繋がっていなかったとしても、実際に使用するために一生懸命考えた制作実績というのは、色々と考えられた内容が詰まっている事が多く、良い印象を得るものが多いです。

また表向きの技術ではなく、調べる事ができるのか、問題を乗り越えられるのかといった点も制作物からみてとりやすいと私は感じ出ています。

まとめ

架空の会社のチラシ・WEBサイトなども制作はしても全然大丈夫だと思いますが、メインに見てもらいたいものにもってくるのであれば、自身で運用しているブログ(WP)などの方が試行錯誤しているところも見え好印象を与えられます。

会社に頼まれたり、お客さんがいるわけではなくても、実際に運用している物や稼働している物をメインの実績とし、架空の物はあくまでオプションとして、ポートフォリオの見直しのきっかけになってもらえたら嬉しいです。

今回、未経験者と記載しましたが、新米フリーランサーなどにも当てはまる内容になっていると思います。
あくまで未経験の方のポートフォリオについてになりますので、ベテランの方などには当てはまりません。

また、制作部として面接をしたときの視点について紹介しますので、管理職の方など制作をされていない方が面接した場合とは内容が異なると思いますのでご注意ください。

今後の記事では簡単に作れるポートフォリオや、技術の上げ方なども紹介していけたらと思います。

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