サイト制作を長く続けていると、時々「本当にこの形で使用するので正しいのか」など迷ったりすることがあります。
改めてnoindex,nofollow,canonicalについて考え直し、間違ってもペナルティを受けないようにし、ページのパワーの動きなどを考えていきたいと思います。
目次
それぞれの役割を理解する
noindex
<meta name=”robots” content=”noindex” />
インデックスさせたくないページのheadタグの中に記述します。
どうしてもリンクが繋がっているページなどではクロールされてしまいますが、インデックスがされなくなります。
(検索結果に表示されなくなります。)
「検索結果に表示されないんだけどどうしよう」と相談された際に、誤って記述されてしまっているトラブルも多く見かけます。
nofollow
<meta name=”robots” content=”noindex,nofollow”>
入れたページのリンク先は辿って欲しくない(評価の基準に入れて欲しくない)場合などにheadタグに記述します。
基本noindexとセットで使われることが多いと思いますので、サンプルのコードにはnoindexと合わせて記述してあります。
<a href="http://www.example.com/" rel="nofollow">リンク</a>
ページ全体のリンクではなく、個別のリンクに設定することも可能です。
canonical
<link rel="canonical" href="http://example.com/">
重複してしまっているコンテンツがある場合に基となっているページを指定するために記述します。
間違って記述している場合に検索順位が落ちてしまったり、うまくインデックスしてくれなくなってしまったりと、こちらもnoindex同様に使用方法を間違えて良く相談を受けるコードの一つです。
全ページに挿入しても問題がないのですが、TOPページを指定するのではなく、自身のページを指定するように記述をする必要があるので、指定漏れなどがあったりすると、トラブルにつながるといった光景をよく見かけます。
実際に使用するタイミング
noindexを使う代表的なページ
一般的に下記ページにはnoindexさせるといった認識で大丈夫と思います。
- お問い合わせフォーム
- 会員専用ページ
- プライバシーポリシー
- 免責事項
- 特商法について
- 利用規約
- サイトマップ
現在では、オリジナルコンテンツが評価される事態となっていますので、決まり事やフォーム関係のものに関しては、他サイトにもあるものや自分のサイト独特のものではないといった判断です。
個人的には企業さんのサイトなどを作成する際は会社概要などにもnoindexをかけていいのではないかと考えています。(現在では各クライアントと相談しながら決めています。)
あくまで従業員数や資本金などの情報のみの会社概要ページはnoindexにすることが最近では多く、社長の声、社員の声、コンセプトなどは社風やキーワードを入れたオリジナルな内容のページを別途作成して対策をおこないます。
※ちなみにサイトマップページはGoogle の John Mueller(ジョン・ミューラー)氏がインデックスさせる必要がないと言われています。
nofollowを使うタイミング
基本的に上記noindexに記載されているページにはほとんどnofollowを入れてしまう事になると思います。
例外としては、サイトマップのようなページ、ブログの一覧(カテゴリ)ページなど、オリジナルのコンテンツを結ぶ役割を持っているページにはnoindexをしていたとしてもnofollowを入れないといった形で対策をしているSEO会社をよく見かけます。
noindexとnofollowで重要な点
サイトマップページがインデックスの必要がなくていいなら、ブログの記事一覧・カテゴリーページもインデックスの必要がないという考えでnoindexを入れてしまっているサイトをよく見かけます。
noindexでもfollowされていれば問題がないとは思いますが、間の階層が抜けてしまうとサイトの構造自体がおかしなものになってしまうと思いますので、私は下記のような形をおすすめしています。
階層が真ん中の場合はnoindexにしない
TOP/記事一覧/記事詳細
こういった構造だった場合は記事一覧ページはnoindexにもnofollowにもしません。
※ページのパワーは下層から順にTOPページに繋がってくるといった昔ながらの考え方もあってこの形にたどりつきました。
階層が一番下の場合はnoindexにする
TOP/サイトマップ
上の方にも記載しましたが、サイトマップページのような形の場合。
TOP/記事一覧
TOP/記事詳細
中々ないとは思いますが一覧ページと詳細ページが同じ階層の場合の記事一覧ページなどに関してはnoindexにしてしまって問題ないと思います。
canonicalを使用する代表的なページ
- PCとスマホサイトが別々にある場合
- 商品ページのカラーバリエーションなど
最近では少ないですが、PCとスマホが別々にある場合、重複しているページすべてに優先する方のURLを記載します。
(PCを優先する場合はスマホの方にPCのURLを記述するといった形になります。)
ECサイトを運用している方などは、同じ商品だけど、色違いでページが異なったりする場合などはその商品の代表となるページを記述します。
まとめ
特にnoindexとcanonicalについては記述を間違えるとトラブルに繋がります。
まずは全てを記述せず、後々に対策を行っていく中で記述していくといった形の方がトラブルが少なく、無難かもしれません。
インデックスされていたページをインデックスさせなくするより、インデックスされていないページをインデックスさせる方が難しかったりします。
ペナルティを受けない形でサイトを作成し、後々じっくりとnoindexなどを整理していくのでも問題ないのかもしれません。
※canonicalについては、あからさまに重複している場合最初から入れてしまう事をお勧めします。