以前書いた「WEBディレクターがデザインの制作が始まる前にクライアントから引き出さないといけない事」の記事の中で紹介している事が決まっている大前提で紹介しますので、是非そちらも合わせてごらんください。
https://t3l.org/how-to/direction-design/
目次
コーディングサイト構築の前に最低でも決めなきゃいけない事
- サイト規模(要サイトマップ作成 正確なページ数の確認)
- システム(CMSなど)導入について
- サーバー契約と管理について、合わせてSSL対応の有無
- アクセス解析等や今後の広告配信の予定について
- 動きやりたい動きやデザインについて
- 先方のPC環境(OSやブラウザの種類や画面サイズ)
※今回は解説しませんが、私はこのほかに下記のようなこともわかるとより更新などがしやすいサイトの構築に役立つと考えています。
- 上位検索表示させたいキーワード
- META情報はどうするのか(先方で管理したいのか)
- SNS連携(埋め込みやOGP設定)
- 公開後の運用方法(先方なのか、こちらなのか)
※最低限の項目ですので、あくまで参考といった形にしていただけたら嬉しいです。
簡単な解説
サイト規模(要サイトマップ作成 正確なページ数の確認)
一枚物を作るのと10ページくらいの普通のサイトを作るのと30以上の少し大きいサイトを作るのではやる事も違います。
クライアントもまとめられていないことが多く、終盤になってから1枚2枚ページが追加になってしまったりすると、最初手をつけれていた状態に比べて多くの無駄な工数をかけなければいけなくなってしまう事も、、、、無理やりページを構造に埋め込むなんてことになってしまうと、運用に支障がでてきますので、アップロードまでは変更しないくらいの勢いで最初の段階で決めてしまうのがクライアントの為にもつながります。
また、制作者にサイトマップを作らせる会社もありますが、クライアントと打ち合わせをする人、営業なら営業が、ディレクターがいるならディレクターがサイトマップを作成することを私は推奨いたします。
サイトの構造を知っていないとクライアントに正規の見積もりをだせなかったり、理解していないからこその打ち合わせをするたびに構造変更が強いられるなんて事が起こってしまうからです。
システム(CMSなど)導入について
フリーランスの方やWEBデザイナーなりたての方などはあまり体感しないかもしれませんが、システムを導入する場合は構造がより複雑になる為、ワードプレスを導入するのか、システム会社にお願いするのか、自社開発なのかによってもやる事が大幅に変わってしまいますので、最初の段階で決まっていないと全て作り直すなんて事にもなってしまいます。
動的な部分の、繰り返し処理があるのか、文字数が多くなった時は丸める必要があるのか、なども決めておくとより効率的になります。
サーバー契約と管理について、合わせてSSL対応の有無
システム導入についてとにたような内容になってしまいますが、レンタルサーバーではできない事が出てきてしまったり、サーバーのスペックによっては導入するシステムが動かなかったり、サーバー・データベースのバージョンの違いによって記述しなければいけない内容が変わったりしますので、制作が始まる前に調査が必要です。
アクセス解析等や今後の広告配信の予定について
こちらは後々でも問題ないかもしれませんが、前もって、解析コードや広告のコードなどを導入しやすいような形で制作をしておくと、全ページ触らなければいけないなんて事にならず、一個ファイルをさわるだけで導入できるような状態で制作することができます。
やりたい動きやデザインについて
見本の参考となるサイトなどを用意できるのがベストだと思いますが、フロントエンドエンジニアができる動きなのか、動画制作する方にお願いしなくてはいけないのか、システムを組める方が必要になるのかなど、動きによっては対応する職種の人が変わってくる場合があります。
先方のPC環境(OSやブラウザの種類や画面サイズ)
先方に表示がおかしいと言われた際に、すぐにおかしいところなどを見つけられるように、先方の環境を知っておくと効率が良くなります。
まとめ
基本的にコーディングをする方が効率が用なるように、、といったような内容が多くなってしまい、営業やディレクションされる方などは、「成長させるために制作を甘やかしたくない」「制作の為になんでこっちが苦労しなきゃいけないんだ」なんてふうに思う方もいらっしゃるかもしれませんが、制作を効率よく働かせることによってクライアントにもクォリティが高いものを提供することができます。
その際の功績は営業の方やプロジェクトをまとめたディレクションの方のものにもなると思いますし売上アップにも確実につながりますので、是非プロジェクトを進める前にしっかりと内容を固め、気持ちよくクォリティの高い納品物を提出できるよう参考にしていただけましたらうれしいです。